アリムタの腎機能って…?

アリムタの減量ってどうしていけばいいんだろうね。

シスプラチンとカルボプラチンとの併用で使うことがあるじゃん?

 

腎機能によって減量すると思うんだけど

 

CCr未満については臨床試験行ってないんだよね。

 

海外は20未満で死亡事例があると…

 

Ccr45未満で正常腎機能(90)と比較して血症クリアランスが32%低くなってAUC48%上昇~
日本人患者31例と外国人患者412例の統合解析より、アリムタの薬物動態に与える腎機能の影響を評価しました。その結果、日本人の腎機能障患者(Ccr45mL/min)にアリムタ500mg/m2を投与した場合、腎機能が正常な患者(Ccr90mL/min)に比較して、アリムタの血漿リアランスが32%低く血漿中濃度時間曲線下面積(AUC)48%増大することが予測されました」適正使用ガイドより

 

用量依存性の副作用については増強しそうだよね。

 

減量して開始でもよさそう…。

 

でもうちの病院はあんまり減量しないな~

30未満で減量するイメージ。根拠はないんだけどね。

 

腎機能についてはなかなかシビアだね。

 

あとは相互作用について。

 

NSAIDsとの併用について。

後はプロベネシドとペニシリンとな。

後者についてはトランスポーターが有名な薬剤で

OAT阻害による影響が考えられるかな。

 

NSAIDsについてはイブプロフェンについては

基礎研究においてイブプロフェンはを介したアリムタの尿細管排泄抑制によりアリムタのAUC上昇は認められる様子。

ロキソニンとセレコキシブの治療的濃度ではアリムタとの相互作用は起こりえないとされている。

 

後はPPIやH2ブロックによる葉酸の吸収低下も考えられる。

考えすぎの可能性はあるが、不要であれば削除するべきである。

吸収低下により副作用増加→骨髄抑制の増加の可能性も考慮していくのも介入ポイントの一つになっていくのかなと感がられるーるるー

 

あでゅー

 

 

参考文献:

適正使用ガイド

Kurata T, Iwamoto T, Kawahara Y, Okuda M, Characteristics of pemetrexed transport by renal basolateral organic anion transporter hOAT3, Drug Metab
Pharmacokinet, 2014, 29, 148-153.
Posada MM, Bacon JA, Schneck KB, Tirona RG,
Kim RB, Higgins JW, Pak YA, Hall SD, Hillgren
KM, Prediction of renal transporter mediated drugdrug interactions for pemetrexed using physiologically based pharmacokinetic modeling, Drug Metab
Dispos, 2015, 43, 325-334.