睡眠剤って?

病棟でこないだ睡眠剤が処方されていて。

 

看護師から先生へ不眠症状があってニトラゼパム

持参から使用していたんだけど、あまり効かないってなった。

 

そっから先生に情報共有していてフルニトラゼパム出してくださいって

看護師から先生へ依頼があった…

 

元々高齢者で術後の人ー

 

自分の中でフルニトラゼパムってあまりいい印象がなくて

健忘しちゃうとか日中うとうとしちゃうような症状が割とみられる。

 

休み明けに患者のとこに行って話を聞いたら

確かに寝れないと

 

けどそんなに自分の中ではあまり寝れないと

元々のニトラゼパム服用してもあまり…

 

寝つきはいいだけど途中で起きるのが辛いと。

 

典型的な中途覚醒型かな

 

昼間はしっかり起きている。体力的な面では余っているから

それで寝れないってことはありそう。

 

ニトラゼパム効かないからって簡単に同じベンゾジアゼピン系じゃなくても

他にもいい薬あるよってね

 

フルニトラゼパム内服後は朝からふらつきの症状があった

あまり飲みたくないと

 

それなら変えてみる?ってことでChange!!!

 

ベルソムラでもよかったけどデエビゴでCharange

 

相互作用としてはCYP3A4はなし。

特に問題ないと。

 

5mgからスタート。

不眠症状としてはちょっと良くなったけど満足感ないと

10mgへDose UP

 

よく眠れる感じがしてそのまま継続したいとのこと。

 

退院時にもDrへ情報共有してそのままデエビゴに変えて退院。

 

 

元々ニトラゼパムに変えていたため、ω1の選択性などの

肩こりなどの症状や依存性を考慮して患者と面談したが

ないと眠れないとかはなく、元々眠れない症状があったため飲まなくても良かったと

筋肉痛や肩こりはあんまりなかったと。

 

 

変更点としては良かったかな。

 

中途覚醒の場合にはオレキシン受容体阻害薬は半減期も長く効きやすい。

また入院患者のせん妄予防にもなりうる。

高齢のためあまりベンゾジアゼピン系はお勧めできない。

転倒リスクもあるため避けたい。

 

入眠障害であればルネスタが良いかと。

 

他の病院ではオレキシン受容体阻害薬とメラトニン受容体刺激薬が推奨されていると。

 

まぁそこは納得。

 

症状が出るよう出れば併用しても良いかと思われる。

 

一包化もデエビゴはできるしいいかな。

 

重度の肝障害は禁忌になるからデエビゴはそこは注意が必要

 

相互作用や高齢で転倒リスクある場合には減量が推奨されているから、

患者を見て判断できればいいかなって感じではある。

 

論文とか参考に載せてないけど

本など参考にして書いてみました笑

 

 

あでゅー

アリムタの腎機能って…?

アリムタの減量ってどうしていけばいいんだろうね。

シスプラチンとカルボプラチンとの併用で使うことがあるじゃん?

 

腎機能によって減量すると思うんだけど

 

CCr未満については臨床試験行ってないんだよね。

 

海外は20未満で死亡事例があると…

 

Ccr45未満で正常腎機能(90)と比較して血症クリアランスが32%低くなってAUC48%上昇~
日本人患者31例と外国人患者412例の統合解析より、アリムタの薬物動態に与える腎機能の影響を評価しました。その結果、日本人の腎機能障患者(Ccr45mL/min)にアリムタ500mg/m2を投与した場合、腎機能が正常な患者(Ccr90mL/min)に比較して、アリムタの血漿リアランスが32%低く血漿中濃度時間曲線下面積(AUC)48%増大することが予測されました」適正使用ガイドより

 

用量依存性の副作用については増強しそうだよね。

 

減量して開始でもよさそう…。

 

でもうちの病院はあんまり減量しないな~

30未満で減量するイメージ。根拠はないんだけどね。

 

腎機能についてはなかなかシビアだね。

 

あとは相互作用について。

 

NSAIDsとの併用について。

後はプロベネシドとペニシリンとな。

後者についてはトランスポーターが有名な薬剤で

OAT阻害による影響が考えられるかな。

 

NSAIDsについてはイブプロフェンについては

基礎研究においてイブプロフェンはを介したアリムタの尿細管排泄抑制によりアリムタのAUC上昇は認められる様子。

ロキソニンとセレコキシブの治療的濃度ではアリムタとの相互作用は起こりえないとされている。

 

後はPPIやH2ブロックによる葉酸の吸収低下も考えられる。

考えすぎの可能性はあるが、不要であれば削除するべきである。

吸収低下により副作用増加→骨髄抑制の増加の可能性も考慮していくのも介入ポイントの一つになっていくのかなと感がられるーるるー

 

あでゅー

 

 

参考文献:

適正使用ガイド

Kurata T, Iwamoto T, Kawahara Y, Okuda M, Characteristics of pemetrexed transport by renal basolateral organic anion transporter hOAT3, Drug Metab
Pharmacokinet, 2014, 29, 148-153.
Posada MM, Bacon JA, Schneck KB, Tirona RG,
Kim RB, Higgins JW, Pak YA, Hall SD, Hillgren
KM, Prediction of renal transporter mediated drugdrug interactions for pemetrexed using physiologically based pharmacokinetic modeling, Drug Metab
Dispos, 2015, 43, 325-334. 

乳がんのEC療法の説明って

今日はEC療法の説明してきたー

 

外来化学療法室でECの説明してきてって言われて、後輩のこと一緒に説明へ!!

 

でも患者さん2か月前に1回説明受けてて「知ってるよー」って言われちゃったww

 

まぁ覚えてるかーって感じで説明したよね

 

エピルビシンとシクロホスファミドで3週に1回投与!

スケジュールは簡単!

 

年齢は割とワカメ。(おにいちゃーん

 

TNBCのトリプルネガティブのホルモン受容体もHER2受容体も陰性の人の

術後のアジュバンドの化学療法の説明( `ー´)ノ

 

実際説明したことなかったからちょっと緊張した(-_-;)

 

TNBCならアジュバンドは化学療法一択。

 

Full Doseで治療。

 

蓄積性の心毒性もあるけどね!何かあれば心エコーいっこう

 

FECはあんまりやらなくなったね。最近はEC

 

アジュバンドに関しては大体6コースだけど4コースでの治療。

その後については再発だと5年生存率が30%前後。

 

できればさせたくないね。しかもホルモン受容体とか陰性のTNBC…

 

そのあとの治療はタキサン系かませた2nd治療が妥当になるかな。

 

 

説明の本チャン

 

シクロホスファミドもタキサン系もそうだけど

脱毛が嫌だよね。患者さんの受け入れも確認。

 

悪心嘔吐の消化器症状も確認

 

理解力OK。

 

口内炎とかはフルオロウラシルのが出やすいけど冊子に載っちゃってるし説明。

 

シクロホスファミドの有名な出血性膀胱炎

メスナでの治療が有名ですな

でも実際メスナ使うのなんて血液内科の治療量ぐらいだよ?ふつう使わん。

 

エピルビシンもドキソルビシンもそうだけど併用する時があるよね。

R-CHOPとかで。

 

指導の時は尿が赤くなって痛みが出血性膀胱炎

アントラサイクリン系は赤色尿

 

分かりづらいよね。

痛みがある場合にはいってねって感じが大事

 

実際患者は赤くなるの?!?!?!?!

みたいな感じだったし。説明に行ってよかったよww

 

後は便秘傾向だからモニタリング!!

 

 

調製時も閉鎖式器具使わないとなんだよね。

暴露がこわたん!

 

1年生に作らせたんだけど閉鎖式器具取ろうとして怖かったww

まじやめてww

これから学生もくるしそういった所も説明してくれるといいなって感じがある。

 

次は金曜日に勤務だ!どんな感じかな

ちょっと楽しみ

 

あでゅー

 

脂肪乳剤の注意点って?

ヘパリンと脂肪乳剤って原則だめだよね?

 


凝集するリスクがあってルートの閉塞するリスクがある…

 


Caイオン下で粗大化することでルートが閉塞しちゃう~

 


そのためルートフラッシュしてあげることが大切。

 


脂肪乳剤がいく患者としては消化器系の患者だったり
栄養状態が悪い患者多いよね。

 


TPNからの側管からの場合も多い

 


CVからの投与はヘパリンロックする場合があるから脂肪乳剤行く場合にはさらに注意!!

 


ルートロックを生食でフラッシュしてからヘパロックしてあげないと閉塞リスクが…!!

 

 

 

よくあるパターンとしてはTPNの側管からいくパターン。

普通にいく分には問題ないけど?

 


ヘパリン混注したTPNの側管はどうなの?????

私の疑問はそこ!

 


TPNの側管だから実際どうなるのかなんて知らない。

混合じゃなくて直前だからね。

 


福岡県薬剤師会の質疑応答には

「TPN製剤(ビタミン、微量元素含有)投与ラインの側管から脂肪乳剤を投与した結果、脂肪粒子の平均粒子径に大きな変化は認められず、USP(United States Pharmacopeia)基準(5㎍よりも大きい粒子の体積が全脂肪の0.05%未満)を超える粗大粒子の増加も認められなかった報告がある。」と…

ヘパリンも同様に短いからそこは平気かね。

厳密な報告はなさそう。

 

 

 

ちなみによくある脂肪乳剤の投与速度についてはー

 


脂肪乳剤の投与速度は以下の通り

脂肪乳剤の投与速度

2種類の投与速度における血中TG値



0.1g/kg/hr(小児0.08g/kg/hr)

HDLからのアポ蛋白(TGの分解に関わる)が追い付かず、血中に脂肪粒子が停滞することで脂質異常症や免疫機能低下が問題となる。

フィルターを通していない点に関しても感染リスクは上がると考えられる。

ルートも24時間で交換は最近出てきたエネフリ―ドも同じことが書いてあったね。

単独の場合にはルートは12時間ぐらいで外す感じでいいらしいと…。感染予防含めかね。

 

厳密にすべての患者に適応させる必要があるかは現場の看護師の負担との兼ね合いを考えつつ提案するのが望ましいかなと。

TG値を取ることや血栓リスクの高い患者には注意したいね。

 


参考文献

薬事 2019.10臨時増刊号(Vol.61 No.14)

昭和52年10月28日 薬発第1226号(第一次再評価結果その13)

編集/日本静脈経腸栄養学会:静脈経腸栄養ガイドライン-第3版-,照林社2013:p41

lriyama,K.et al.:Nutrition 1991;1991;7(5):355-357【MX30591E01】0591E01】